ひとりノート

誰にも言えないまま、夜になる

この話をできる相手が、ひとりもいない。そういう状態が続くと、自分がいまどのあたりにいるのかが分からなくなります。

友人に話せば、心配される前に評価されます。家族には言えません。職場の人はもってのほかです。相手にも、本当のところは言えない。相手には相手の生活があって、こちらの重さを置いていい場所ではないからです。

昼のあいだは、考えないでいられる。

仕事があって、人がいて、話しかけられれば返事をする。

そのあいだは大丈夫だと思っている。

夜になると、順番に戻ってくる。

通知が来ないかを何度も確かめて、

来れば安心して、来なければ理由を考える。

考えたところで分からないので、また確かめる。

言えないことが、いちばん重い

状況そのものより、言えないことのほうが重くなることがあります。人は、話すことで自分の状態を確認しています。話す相手がいないと、いま自分が疲れているのか、平気なのかも分からなくなります。

「自業自得だから」と考えて、誰にも言わないことを自分に課している人もいます。ただ、話さないことは罰にはなりません。ただ長引くだけです。

整理がつかなくていい

相談しようとすると、まず状況を説明できる形にまとめようとします。それができないから話せない、ということがよくあります。

まとまっていなくても構いません。順番が前後しても、途中で矛盾しても、書いているうちに自分でも気づくことがあります。

この文章は、特定の個人の体験ではありません。よくある状況をもとに書いています。

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